沖縄空手会館と案内センターの再開
2020.05.15

 過日新聞報道等でご存じかと思いますが、沖縄県の休業要請が5月14日に解除され、休業していた沖縄空手会館及び沖縄空手案内センターも再開しました。
 また沖縄県は、感染拡大防止のため対象となる施設等には5月20日までの休業要請を行っておりましたが、感染対策を徹底するための感染予防に関するガイドラインを作成し遵守していることを条件に、5月14日(木)以降営業を再開することが可能としました。

 空手道場の再開にあたり、沖縄伝統空手道振興会がガイドライン案を参考資料として作成しました。

  〇ガイドライン様式案

   【沖縄伝統空手道振興会作成】ガイドライン(ワード:30KB

   【沖縄伝統空手道振興会作成】ガイドライン(PDF:52KB

 

県内空手道場向けの休業協力金について
2020.05.14

沖縄県の空手道場施設に関する休業協力金の申請準備情報

 感染症拡大防止協力金等の各種支援策について、沖縄県のホームページに掲載されている情報を道場向けに下記の資料の通りアレンジされました。

 

   (PDF新型コロナウイルス感染症の影響に対する支援策(事業者向け)

   (PDFよくあるお問い合わせ

 

 財源が限られる中、特に協力金について、申請が遅れた場合、支給が受けられないことも想定されますので、お早めにご確認ください。

 感染症拡大防止協力金等の問い合わせについて、コールセンターが設置されています。

 【問い合わせ先】
   沖縄県支援金等相談センター
   電話番号:098-851-9990
   受付時間:9:00~17:00(土日祝日もやっています)

 

 【郵送先】

  〒900-0004 沖縄県那覇市銘苅2-3-6那覇市IT創造館4

            一般社団法人ITイノベーション戦略センター

            拡大防止協力金 申請受付

 

 ※切手を貼付の上、裏面には差出人の住所及び氏名を必ずご記載ください。

 

 

県内空手道場の「休業要請」の延長
2020.05.07

 玉城デニー沖縄県知事は、423日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け感染拡大防止のため緊急事態措置を発表した。

 新型コロナウイルス特別措置法に基づき、遊興施設、大学・学習施設や運動・遊戯施設など7業態の施設に休業を要請した。

 5月5日に、沖縄県は空手道場施設の使用停止の延長を要請した。

 したがいまして、県内の空手道場施設は一時休館となります。

 要請期間は、令和2423日(木)から同年520日(水)までです。

 その他、各種情報は専用ホームページで確認をお願いします。

「真の花」と「時分の花」
2020.04.27

 室町時代、今から五~六百年前の能役者、世阿弥の風姿花伝の芸術論に

 「真(まこと)の花」と「時分(じぶん)の花」という素晴らしい言葉が残されております。

 端的に申し上げると、時分のお花は「その時限りの魅力」に対して真の花は「決して散ることのない魅力」と表現される場合があります。

 そこで、この世阿弥の芸術論と空手道に合い通じる深い哲学があることを申し上げたい。

 折しも、沖縄の空手が東京オリンピックの正式種目となり、関係者は大変喜んでいるようでありますが、これを契機に指導者の皆さんには、空手道の本質をしっかりと掴み、後世に引き継ぐと同時に、本質と発祥の誇りを全世界に発信することを切に願っております。

 現今の県内の空手指導者たちには、伝統空手とスポーツ空手を推進する団体があるように見受けられます。

 スポーツ空手は文字通り若さ漲るパワーや演技で、それは見るものを魅了するもので「時分の花」に例えられます。それはややもすると勝負にこだわり、金メダルという名誉や金銭に結び付きやすい傾向にあるのではないかと思われます。

 一方、たとえ若い時に時分の花を咲かせた後も、生涯に亘りたゆまぬ努力を重ね、磨き抜かれたところから発する、言うに言われぬ美を発するのが「真の花」であり、風姿花伝の芸術論と見事に一致している事に、卓見した世阿弥の言葉だと感服しております。

 真の花・・・「奥妙は錬心にあり」

 伝統空手は単なる技や勝負ではなく、空手道という厳しい鍛錬・修行をする中で人格を磨き、心・技・体の一如を目指すものであります。

 この「真の花」という言葉には深い哲学があり、禅の心があると着眼しております。

 また、歴史上、かの柳生宗矩や山岡鉄舟など、皆この真の花を具現させた人達です。

 スポーツ界の金銭や名誉・権力がはびこる中で、スポーツ空手を全く否定するものではありませんが、物に囚われて心を失っている今日、沖縄の伝統空手の本質を再認識し、沖縄の文化や教育発展に寄与してもらいたいと思うのであります。願わくは、沖縄の空手指導者たちが、この世阿弥の哲学の一端にでも触れて、より深く追求し、精通されんことを期待するものであります。

 

 某禅僧の手記

 

 

1969年の「沖縄公開の夕べ」特集
2020.04.14

 1969年1010日、日本武道館において全日本空手道連盟主催の「第1回全日本空手道選手権大会」が開催されました。

 その際に東京の会場にて、発祥の地・沖縄から沖縄空手の重鎮らが全国特別招待模範演武「沖縄公開の夕べ」を行いました。

 演武に先だって925日に、沖縄タイムスホールで演武が行われた。この演武を機に、3回に分けての特集が沖縄タイムスに掲載され、次の大家が紹介されました。

 沖縄タイムスの許諾を得て、沖縄空手にとって財産であるこの連載を紹介いたします。 

 

    1969年920日掲載:「沖縄公開の夕べ」(上)

        兼島信助(渡山流)/長嶺将真(松林流)

    1969年921日掲載:「沖縄公開の夕べ」(中)

        久志助恵(松林流)島袋善良(少林流)

    1969年922日掲載:「沖縄公開の夕べ」(下)

        比嘉佑直(小林流)/八木明徳(剛柔流)